現在、飛ぶ鳥を落とす勢いで日本語ラップ界のニュースターとなりつつある「Tohji」。
Jrapでは、「Jrapがオススメする注目のラッパー7選(2019年版)」で紹介。予想通り、2019年に入りその芽は日々大きくなりつつあります。この台頭を表現するならば、2000年代初期にさんぴんラッパーが旺盛する時代に、1MC1DJにシンガーを加えた「m-flo」、はたまた2012年に彗星の如く現れ、日本語ラップシーンにトラップを浸透させた「KOHH」といった、時代に風穴を空けたラッパーの出現と通ずるものを感じますね。
今回は、そのような彼にスポットライトを当て、あらためてその魅力をお届けします!

(Mall Boyz 右:Tohji 左:gummyboy 出典:THE MAGZINE https://magazine.tunecore.co.jp/stories/4792/)
生い立ち
1996年にロンドンで生まれ、東京・横浜育ちの「Tohji」。自身を天才と称するように、彼は東大生を数多く輩出する名門「麻布中学・高校」に進学しており、まさしく天才にふさわしい頭脳の持ち主です。
その中で、過激な“やんちゃ系”に属していた彼は、中学生のときに学校の先輩達と一緒に
キングギドラなどを聞いて、ラップに興味を持つようになったそうです。一方、その過激さから、学校内では過激派の中心メンバーとされ、彼は校内の数々の”事件“の首謀者として、その責任を負う形で、麻布高校を中退することになります。
この中退がきっかけで、自身を見つめなおし、本格的に音源制作をするように。その後は、気の合う仲間が多そうという理由で、武蔵野美術大学に通っており、そこで「Mall Boyz」としてともに活動する「gummyboy」と出会い、現在の活動へとつながっていくことになります!
ラップスタア!誕生
彼を一躍有名にさせたきっかけは、Abema TV の人気番組 “ラップスタア!誕生”。シーズン1では惜しくも優勝することはできませんでしたが、その個性的なキャラクターとリリックセンスが審査員のラッパー達にも好評で、特に「SEEDA」は彼を絶賛。その縁もあり、「Mall Boyz」にて”cool running feat. SEEDA”で客演も果たしております。
当時のことはこう語っております。
なぜ「Tohji」に魅了されるのか
彼の魅力はなにか。それは、その天才的頭脳からあふれるリリックのセンスと、唯一無二のフロー(ラップのノリ)ではないでしょうか。
Lyric (gummyboy) (Tohji) Ayo 俺は空を飛ぶ お前なびかせる髪 太陽の光 (Tohji) (gummyboy) (Tohji) (※1) イベントで、550人の満員でソールドアウトさせたこと |
リリックをみると、まるでなにかの小説の一節かのように、比喩表現を多用しており、眺めるだけでも楽しいですよね。フック部分に、白い粉末を「粉雪」に変換し、それを「俺らレミオロメン」と表現してしまうなんて、常人では絶対マネできない。(笑)
また、足を引っ張ることや陰口を“引き算”で例え、自身の活動や表舞台で活躍していく姿を“足し算”と表現し、今の若手ラッパーやアンチ達へのディスを綺麗に対比させてます。
また、フローも、彼曰く「感覚的に降りてくる」とのことですが、どこかポップさがあり、ラップ特有のゴリゴリ感を感じさせません。このポップ感は、おそらく彼が中学でサッカー部に所属していた時に、アップ中に「モー娘。」などのJ-POPを聞いていたことが良い影響を与えているのではないでしょうか。
個人的には、「gummy boy」の「食うはま寿司」のフローも最高です!
活動の幅はワールドワイドへ
2019.03 25には、渋谷WWWにて「Platina Ade」を主催。「Tohji」と親交のある若手ラッパーが一同に会したイベントで、超満員を記録。彼の人気の高さが伺えますね。
また、韓国では「ULTRA KOREA」に出演。その後際のVLOG。
ベトナムの気鋭クリエイター集団「ANTIANTIART」とともに、“HI-CHEW”をハノイで制作したりするなど、活動の幅はワールドワイドへ! 今後がますます期待ですね!
いかがでしたか。これまでのトラップを得意とするイケイケラッパーとも、はたまた頭脳明晰な高学歴ラッパーともカテゴライズされることのないニュースター「Tohji」。乞うご期待!!!
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